デッドニングでボロ車が進化!(制振|静音化|音響改善)

ボロ車が進化

前回の記事では納車したボンゴの内装を全て剥がしました。今回は丸裸の車内にデッドニングという作業をしていきます。今では車中泊DIY界隈ではみんな当たり前のようにやっていますが、ここではデッドニングについてイチから説明します。

丸裸ンゴ

デッドニングとは?

デッドニングとは、制振材や吸音材を車のボディに貼り付けることをいいます。車のボディは鉄板でできており、車内外で発生する音に敏感に反応しますが、デッドニングにより音の反射を抑えて車内空間を快適化する効果が期待できます。

施工のタイミングとしては内装を全て剥がしてボディの鉄板が剥き出しになっている、一番最初の段階がやりやすいと思います。

特に下記のようなケースでメリットが大きいです。

雨天時の車中泊

雨の日は車の天井に雨が当たってうるさいです。天井の鉄板に制振材を貼ることで雨音の響きを抑えられ、雨天時の車中泊の快適性が上がります。実際に体験した人は分かると思いますが、デッドニングしていない車(特に商用車)の屋根にあたる雨音は相当うるさいです。ちなみにたつおと海子はデッドニングした車内で耳栓して寝ています。

サブウーファー積んでる場合

重低音はボディを震わせるので、デッドニングすることで”バイーン”という響きを無くすことができます。たつおは音楽に詳しく無いけど音へのこだわりは無駄に強いのでボンゴのスピーカーを交換しサブウーハーを搭載しています。ボブマーリーをよく聞くのでレゲエ特有の重低音が出ます。スピーカー(ドア)やサブウーファーの周辺をデッドニングすることで快適に重低音を楽しめるようになります。

普通使うとき

なんだかんだ言って一番効果を実感するのは普段走る際の走行音やドアの開け閉め音で、デッドニングの効果を一番実感できます。ボンゴ納車日、車屋さんから家まで運転するときの走行音のうるささは未だに忘れません。車内全体をデッドニングし、(内装も作りこんだ)現在はその時と比べて圧倒的に静かにまるで乗用車のような走行音です(これは言い過ぎかもですが)。ドアの開け閉め音も、作業前は“ガシャーン” だったのが“ドスン” に変化しました。

制振材の種類と選び方

デッドニングの材料(以降”制振材”)は代表的なもので[レアルシルト]と[レジェトレックス]があります。たつおと海子の場合は価格と耐熱温度を基準に制振材を選定しました。

1台目に改造したキャラバンはボディが黒系で夏の太陽を浴びると高熱になります。その場合レジェトレックスを天井に貼っていると剥がれたり効果がなくなる心配があったのでキャラバンにはレアルシルトを使用しました。

今回のボンゴでは極力改造費を抑えたいということと、ボディが白なので夏でもそこまで温度が上がらないだろうということでレジェトレックスを採用しました。

面積あたりの価格が倍以上違うので、慎重な判断が必要なところです。

レアルシルトレジェトレックスレジェトレックス
価格(10cm四方)127円59円
耐熱温度80℃明記されてない
0℃から40℃で効果を発揮と記載
※執筆時点の情報です

施工手順

作業は単純です。

  1. パーツクリーナーで脱脂
  2. レジェトレックスをハサミでカットして貼り付け
  3. ヘラで徹底的に圧着

作業時の注意点

制振材の末端はとても鋭いので素手で作業するのは危険です。軍手の着用をおすすめします。

また、制振材を貼る箇所の決め方としては、拳でボディを叩いてみて音が響くところを重点的に施工していくといいと思います。作業に熱中しているとつい貼りすぎてしまい、制振材が足りなくなって追加注文することがよくありますので気をつけましょう。

デッドニングは作業自体は単純ですが意外と辛いです。しっかり圧着するために全身の筋肉を使用するため、今回のように車1台丸ごと施工するような場合は事前に筋トレしておくことをおすすめします。また、壁や天井を施工する際に中腰になったり、上を向いて作業することも多いので腰痛には特に注意するべきです。予防のために腹筋も鍛えておいた方がいいと思います。

作業に必要なモノ

1. パーツクリーナー

ボディの脱脂に使います。パーツクリーナーを使って拭けば綺麗に汚れや油が取り除けます。400円弱で購入できます。

2. レジェトレックス

日東工業から出ているレジェトレックス。ボンゴのDIYでは330mm×250mmの6枚セットを12箱使用しました。

レジェトレックス

3. へら

制振材を圧着するのにヘラを使用します。圧着する面の形状に合わせてヘラの両端を使えます。値段は600円弱です。

へら

作業の様子

下の写真は施工前のスライドドアの内側です。ドアの内張を剥がした時に防水のビニールが貼られていましたが、それも剥がしてあります。この後断熱も含め一通りの作業が完了したら、防水気密シートを貼って防水処理をしなおします。

レジェトレックスをヘラで圧着したら下のようになりました。少し貼りすぎた感がありますが…このようにドアの鉄板は2重になっているので、外側と内側の鉄板の両方に施工しました。どちらかというと外側の鉄板の方が真っ平で振動しやすいので、外側の鉄板は手の届く範囲で極力広範囲を施工しました。(内側の鉄板の穴から手を突っ込んで作業します)

施工前後の開閉音の違いは、記事の最後にある動画内で確認ができます。

運転席と助手席のドアもデッドニングします。内側と外側の鉄板の両方に制振材を貼りました。この部分はスピーカーが近いので、オーディオの音響に影響する部分です。このドアも最終的にはデッドニングしすぎました。

タイヤハウスと床は走行音に特に影響する部分です。純正の床マットを剥がすと元から制振材が広範囲に貼られていたので、合間に制振材を圧着しました。

最初の1枚の圧着には3分もかかりましたが、この頃になると1枚30秒くらいで貼れるようになってました。

エンジンルーム周りはエンジンと前輪の振動が来る部分で、座席の下の部分。なので特に重点的にデッドニングしました。下の写真はバッテリーの蓋ですが、この部分以外にも全体的に施工しました。

エンジン周りは熱くなるので、耐熱温度が高くなさそうなレジェトレックスが効果を発揮できるか少し心配ですが、貼らないよりマシだと信じます。

終わってから撮った写真がこちらです。予想通り、当初の想定よりたくさんの制振材を使用しました。作業期間中に二度も追加注文してしまいました。天井や壁も満遍なく施工しました。車中泊に使う車なので雨音対策は重視しています。夜に雨音で寝られない事態だけは避けたいです。

車内全体の鉄板が2倍の厚さになったような感じになりました。

最後に

今回のデッドニング作業にかかった費用は36,110円、かかった時間は6時間くらいでした。元々持っていたものを除いて今回購入した物は下記の通りです。

レジェトレックス
(330mm×250mmの6枚セットを12箱)
35,280円
パーツクリーナー
(1本)
830円

本記事の内容はYoutubeでも紹介していますので、下記の動画も合わせて見てください!